ドラネス小辞典③ ヘイズアイスドラゴン~後編~

2019年4月10日

皆さんこんにちは、ブラックバフです!

前回に引き続き、韓国公式サイトのコンテンツノートより、

ヘイズアイスドラゴンストーリー「凍てついた砂漠」

今回は後編をお届けします!

※今回の投稿は一部ネタバレを含みます!

 特にサブクエスト/NPC会話未確認の方は要注意!!

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 凍てついた砂漠 ~後編~

<2人のチャイルドの出会い>

「…君を探していたんだ」

冷たく湿った墓の底から這い出した私の目の前に、一人の男が立っていた。

本能的に私は、その男は「私と同じ存在だ」と感じた。

「俺を…覚えていないんだな。やはり…チャイルドになってしまったのか」

男は苦々しく唇を噛み締めた。

その顔は青白く、伸ばした掌からは冷たい気配がちらついた。

「氷を操るのか…」

限りなく神に近いこの本能に従えば、相手が何も言わずとも、答えは明白だった。

「君は覚えていないし、思い出したくもないだろうけど…

俺はまだ人間だった頃の君にとても世話になったんだ。

君は、俺が自分の兄に似ているからと…

『ギイ』 その実の兄と同じ名前をくれた。

でも…俺のせいで君の家族はみな命を失い、君自身も墓の中に…」

彼に家族を殺されていなかったとしても、どのみち覚醒すればこの手で片付けるつもりだった。

それがもう済んでいるのなら、手間が省けたも同じこと。

彼だって、そのくらい分かるだろうに…おかしなことを言う。

「君の家の話を聞いた俺は…この力が幾分安定したら、君を迎えに行こうと思っていた。

けれどもその前に、君は死んでしまったんだ。

でも俺は、君を探し続けた。亡骸さえあれば、俺の眷属にすることができる。

なのに、チャイルドになってしまうなんて…

そんなこと思いもしなかった」

無礼だと思った。限りなく神に近いこの身を、眷属にしようだなんて。

でも言われてみれば…損得で主従関係を結ぶのは、戦略的で悪くない選択だ。

私は、まだ弱い。精神的にはあの男よりも安定しているようだが、一度死んだ身だからだろうか…

力をうまく集めることができない。

「だからいま俺は…君への責任を感じているんだ。君さえ良ければ、力になりたい」

責任?どうしてこの男は、そんな私達には必要ない感情をいだき、私にぶつけてくるのだろう?

よくよく見ると不思議な事に、彼の目には人間の光が残っていた。

こんなものが存在してはならない。きっと狂ってしまうか…不安要素となるはずだ。

「……」

「俺の手をとってくれるのか?…嬉しいな」

伸ばされた青白い手を取り、頷いて肯定の意を示すと男は明るく笑った。

激しく気分が害されたのは、人間だった頃の記憶を刺激されたからだろう。

男は私の手を引くと、長いマントの内側へ…砂嵐から守るように抱き寄せた。

「噂では、あのトリヤンも誰かにやられたらしい。

俺たちのネストを作る場所を探しに行こう。

二人で一緒にネストを作ってもう少し強くなれば、領地を構えることだってできるはずだ」

墓穴から這い出したばかりだからか、眩い光に眼の前が霞む。

もがけばもがくほど深みに嵌り、喉の奥に泥が流れ込んでくるように、言葉もうまく出てこない。

「ここからもう少し北に行けば、かつての主だったチャイルドは遠征先で命を落として以来、廃墟になっている要塞があるそうだ。不毛な土地だからか、まだ誰も棲み着いていないらしい。どうだい?その場所に行ってみないか?」

「……」

「君みたいな女の子にはちょっとつらい旅かもしれないね。

…なんて、何を言っているんだ俺は。君は…チャイルドなのに…ハハ…」

本当におかしな男。

自分だってチャイルドのくせに、こんなにも人間らしい。恥ずかしくないのか?

気に障る男だが、まだ大丈夫だ。これほど人間的なら心配はいらない。

期が熟せば殺して…宝玉を奪えばいい。

ただ、その前に…やり残したことがあった。

「家族を殺すとは、どういう感覚だ?」

風と光を避けようと閉じた瞼に遮られ、男の表情は見えない。

しかし、抱かれた両腕から、大きく息をするように身体が上下するのを感じた。

「思い知るんだ。ああ、自分はもう『人間』じゃないんだな…と」

自分は もう 人間じゃ ない。

そんなこと、墓穴から這い出した瞬間から分かっていた。

ただ生き抜くだけ。

「生」それ自体が目的になる。

こんな生命になんの意味があるのかなんて、私にも分からない。

ただ私は神の操り人形として機能するだけ。

そう…きっとこれが、私の生命の目的であり意味なのだ――

 

▼コンテンツノート原文はコチラから読むことができますよ!

http://dn.game.naver.com/news/story.html?mode=read&no=59

 

イベールを探し続けた【チャイルド】ギイの胸の内が明かされましたね!

 この思いは、イベールの胸に届いているのでしょうか…

目からポーションが溢れ出ますね!困った布切れもびしょびしょです…

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あなたのDNライフをさらに深めるお手伝いができていましたら幸いです!!

それでは、また次の記事でお会いしましょう!